苫小牧市がまとめた2019年度のごみのリサイクル率は31・2%で、人口10万人以上の道内主要都市9市のうち、6年連続でトップを守った。前年度に比べ0・2ポイント減ったものの30%台も5年連続でキープした。ただ、20年度は新型コロナウイルス流行を背景に家庭ごみの排出量が増加傾向で、資源物の受け入れ態勢の縮小も余儀なくされる状況とあり、リサイクル率の低下が懸念されている。
リサイクル率は家庭系と事業系の各ごみ量と集団回収分などを含めた総量に対し、古紙や紙類、空き缶、ペットボトルなどの資源ごみの市や市民団体、民間事業者による各回収が占める割合を基本に算出した。
市ゼロごみ推進室によると、同市は14年度にリサイクル率が28・2%に達し、初めて道内主要都市で1位に。翌15年度の30・1%、16、17年度は30・8%の同率、18年度の31・4%、19年度の31・2%と常にトップで、ここ数年は2位の札幌市を5ポイント前後も引き離す結果で推移する。
市の19年度の家庭系、事業系のごみ総量は前年度比241トン減の5万6492トンで、うち資源物量は同81トン増の7682トンを占める。10年前の09年度時点では、ごみ総量が7万3249トンにも上り、逆に資源物量は2382トンと低水準。当時の資源物回収体制は今に比べて不十分で、リサイクル率は17・3%だった。
市は07年度から断続的に「053(ゼロごみ)大作戦」と銘打った1年間の全市的な活動を展開。リサイクル推進やごみ減量、環境美化を目標に掲げ、回収拠点の拡充や環境教育、排出マナーの啓発などを進めて成果を上げ、今年度は第5弾を実施中。13年7月に始めた家庭ごみの有料化を弾みにリサイクル率が向上した。市ゼロごみ推進室は「リサイクル率の向上は、市民の理解と協力のおかげ」と感謝する。
一方、20年2月以降、コロナ禍の外出自粛で家の片付けが活発化し、家庭から出る燃やせないごみや大型ごみが増加。さらに、感染防止のためビンや衣類の回収業者が引き取りを制限する動きもあり、同室は「今後のリサイクル率に影響しそうだ。啓発に力を入れ、市民の協力を求めたい」と話している。



















