自生種ハスカップを移植 出光道製油所敷地で活用へ

自生種ハスカップを移植 出光道製油所敷地で活用へ

 苫小牧市内の勇払原野に自生していたハスカップの原種を後世に残そうと、株の移植に関する研修会がこのほど、市内で開かれた。約50年前に勇払原野から樽前の個人宅に植えられた株のうち、約30株を出光興産北海道製油所(真砂町)の敷地内に移す作業を行った。

 北海道立総合研究機構林業試験場が主催し、市、出光、苫小牧造園協同組合などから35人が参加。苫小牧のハスカップ自生種は株によって実の味や形、葉の色合いに違いがあり、これらの自生種を保全し活用する活動が市内で進められている。研修会は、技術の習得とともに、適切な移植時期を見極めるのが狙い。今回の秋季に続き、来春も作業を行う予定だ。

 移植元の森幹弘さん(69)の自宅敷地内(樽前)には、妻美代子さん(68)の父、故村上勝美さんが、1970年ごろに勇払原野から移植したハスカップ約1000株が現存。関係者を通じて研修会への提供を買って出た。森さんは「毎年実を付け、ハスカップやジュースにしていた。自生種と聞いて貴重なのだと感じた」と話す。

 参加者はスコップで株を掘り出し、根をある程度切って枝を束ね、トラックに積載。出光の敷地内に搬入し、枝を剪定(せんてい)して植え付けた。指導に当たった林業試験場道東支場長の脇田陽一さん(54)は「苫小牧では原種が守られている。自生種の多様性は強みで、将来の有効活用にもつながる」と話した。

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