国土交通省は今冬から、新千歳空港で滑走路や誘導路を除雪する際の省力化、自動化に向けた実証実験を行う。初年度は除雪車の代わりに、GPS(全地球測位システム)やレーザーセンサーなどを搭載した一般車両を駐機場で降雪、積雪時に走らせ、車両の位置を正確に測定する技術を確かめる。実験は12月下旬から来年2月下旬までに5回程度予定している。
新千歳をはじめとする寒冷地の空港では、除雪車両の運転手不足が大きな課題。実証実験は省力化、自動運転化で人手不足を解消し、安定した滑走路運用につなげる狙いがある。
今年度は、主に省力化の実験を行う。従来の除雪作業は重機1台につき、操縦するオペレーターと周囲の安全を確認する人の2人1組で行ってきたが、これを操縦者1人で稼働できるようにするのが目標という。
制限区域内の駐機場2万平方メートルの範囲で実施予定。一般車両にカメラやGPSなどの機材を搭載し、通常の除雪時と同じ、時速40キロ程度で走行させる。車両位置の正確な測定は自動運転には欠かせない技術といい、オペレーターは天候や気温、振動の影響などを検証する。実際に除雪車両に機器を搭載した実験は2021年度に行う予定だ。
省力化実験で得たデータを基に、自動化に向けた操作方法などを模索。除雪車メーカーとも協議し、23年度以降に自動化の実証試験を実施したい考えだ。
省力化、自動化技術の実用化後は、除雪事業者に広く活用を促す考え。国交省航空局空港技術課は「実験の背景には労働力不足がある。結果を公表し、各空港の管理者に導入を検討してもらいたい」としている。
















