第72回苫小牧市民文化祭の関連行事、苫小牧市民文芸トークサロン(実行委主催)がこのほど、市文化会館で開かれた。元高校の国語科教員で各地の市民文芸の選考委員を務める札幌市在住の文学評論家、妹尾雄太郎さんが、戦後における道内の文芸誌の動向や文学教材の扱われ方の変化について語った。
今年度の市民文化祭を締めくくる行事。市民ら約20人が来場した。
妹尾さんは、戦後の1945~49年の道内は戦中に抑圧されてきた社会情勢の反動もあり、文芸誌の創刊ラッシュを迎えていたことを説明。道内の文学活動は60~80年代にピークを迎えたが、90年代になると担い手の高齢化が顕在化し、勢いが急激に低下したことを伝えた。現代は表現方法や作品発表の場が多様化しており、「文芸誌業界にはさらに厳しい時代になっている」と語った。
さらに、新学習指導要領の改訂で2022年度に高校国語の指導内容が再編され、文学教材が従来の半分に削られることを解説。「文学作品に触れる機会が減ると、文字に対する読解力に加え、相手の心情の理解力が低下しかねない」と指摘した。
















