白老町は町内を運行するバスの愛称について、日常生活向けのデマンドバスを「カムイ号」、観光客の足としている交流促進バスを「ぐるぽん」に決めた。
町は、デマンドバスと交流促進バスに親しみを持ってもらうため、愛称の公募を企画。10月に役場庁舎や出張所、各コミセンなどに投票箱を置き、備え付けの用紙に愛称を記入し箱に入れてもらう形で募集した。
その結果、460票の投票があり、町はその中から運行形態や車両の特徴を表現した愛称の候補を選んで審査。デマンドバスは「カムイ号」「スマイル号」「らくらく号」「はつらつ号」「ドアドア」を候補とし、アイヌ語でカムイの名が付く動物のデザインを車両に描いていることから、愛称を「カムイ号」とすることを決めた。
また、交流促進バスは「ポロト号」「ウヌカラ」「ぐるるん」「シラアレ」「ぐるぽん」を候補とし、白老町内のグルメの飲食店をポンチョと呼ばれる小型バスが巡るという運行スタイルから「ぐるぽん」に決定した。
高齢化の進展に合わせて導入した予約制のデマンドバスは10人乗りワゴン車(4台)で、買い物や通院など町民の日常の移動手段として2017年から運行。交流促進バスは民族共生象徴空間(ウポポイ)やJR白老駅を発着点に町内の観光スポット、飲食店などを巡る36人乗りバス(2台)で、町は観光客の交通利便性を高めるため、7月のウポポイ開業に合わせて運行を始めた。
いずれもアイヌ文化が根付くまちをアピールするため、車体にアイヌ文様をイメージしたデザインを採用している。

















