苫小牧市王子町の私設文学館「斉藤征義の宮沢賢治と詩の世界館」にこのほど、宮沢賢治全集などの資料が、南洋貿易(東京)初代会長の故栗林徳五郎さんの遺族から寄贈された。同館では書架に並べ、来館者が閲覧できるようにした。
寄贈資料は、筑摩書房が1956~58年に刊行した同社初の全集(全12巻)や39~44年刊行の十字屋書店の全集のうち5、6巻と別巻などを含む21点。
2012年に亡くなった徳五郎さんの蔵書を必要とする人に役立ててほしい―と、東京在住の長女呂名(ろな)さんが、市内清水町に住む徳五郎さんの弟、成光さん(78)を通じ、同館に寄贈した。
丸山伸也館長(68)は「栗林さんが愛した賢治の精神に光を当て、広く活用を―と寄贈いただいた。賢治愛好者のために役立てたい」と感謝している。
栗林さんは1928年、室蘭市生まれ。キリバス、ツバル両国の元名誉総領事でもあったことから、寄贈資料の中には、自身がキリバス共和国で取材し、執筆したノンフィクション小説「アベマーマの守備隊長」もある。
















