白老町萩野の萩の里自然公園で5月、町内の70代男性がエントランス広場の床面に敷き詰めている枕木の腐食によって転倒し、負傷したことが分かった。公園管理者の町は、男性に治療費など約8万6000円の損害賠償を支払い、示談としたという。
事故の発生については11月30日の町議会定例会11月会議で町が報告した。
町によると、5月28日午後2時半ごろ、同公園入り口付近にあるエントランス広場を歩いていた男性が転び、手や左膝の打撲、鼻のかすり傷などの軽いけがを負った。町が現場を調べたところ、枕木の腐食による段差があり、男性がそれにつまずいて転倒したとみられるという。
事故を受けて町は、エントランス広場を点検。腐食している枕木を撤去し、その部分に段差が生じないよう砂利を敷き詰める作業を行った。また、同公園を含めて町内30カ所の都市公園の遊具や園路を緊急点検。腐食など問題のある施設の使用を禁止し、修理する措置も取った。
町は毎年、公園の状況をチェックし、必要なメンテナンスを行っているが、「事故が起きないよう点検パトロールを強化し、今後策定する公園長寿命化計画に基づいて修繕整備を図っていきたい」としている。

















