カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を目指す岩倉博文苫小牧市長は3日、市内植苗地区を候補地とすることに「自然環境やインフラ整備など、候補地特定に至る課題は全て解決した」との認識を示した。道と連携、役割分担した上で、市として候補地を特定したことを強調。「知事の英断を期待している」と道の候補地特定を促した。
同日開会の市議会定例会で、板谷良久氏(新緑)の一般質問に答えた。
市長は「道は4月の人事異動で担当を一新した。改めて道と市がしっかり連携し、検討を進めてきた」と説明。市として候補地を植苗地区に特定したことについては「市と道との役割分担の中で整理した」とし「北海道でしかできない統合リゾートを目指したい」と訴えた。
その上で「道が申請手続きに進んだ場合、市も必要な予算を計上しなければならない」と指摘。知事に対して「(道が)候補地を特定できる状況は整っている」などと早期決断を迫った。質疑で、国のパブリックコメント(意見公募)に対し、道と市が「十分な検討期間の確保が必要」と意見を出したことを明らかにするなど、道と市の連携を印象付けた。
また、整備で上水道に約24億円、下水道に約54億円、道路に約100億円が必要との試算に対し、木村淳総合政策部長は「現時点で負担を要するものではない。整備ルートの検証、事業費を精査し、市民負担が最小限になるよう検討する」と理解を求めた。
IRをめぐっては、昨年11月に鈴木直道知事が環境への配慮を理由に本道誘致の見送りを表明。一方でIR誘致に挑戦する姿勢を示し、市は植苗地区に誘致する姿勢を堅持してきた。国の申請期間は新型コロナウイルス禍もあり、当初の2021年1~7月から9カ月延期の見通しで、道に再挑戦する機会が生まれた。
















