鵡川高生が模擬議会 コロナ対策に「補正予算案」 むかわ

鵡川高生が模擬議会 コロナ対策に「補正予算案」 むかわ
模擬議会で事業について説明する鵡川高の生徒

 鵡川高校(三村素道校長)の生徒によるむかわ町模擬議会が2日、町役場で行われた。生徒自らが企画立案した新型コロナウイルスの感染症対策を踏まえた事業を「補正予算案」として説明。町議役の町幹部職員と本番さながらのやりとりを繰り広げた。

 同校で進めている座学と企業内での実習を並行して実施する、職業訓練システム「デュアルシステム」の一環。今年度から単発ではなく、地域と協働して2~3カ月の中長期で職業体験(インターンシップ)をし、生徒の資質・能力の向上、勤労観や職業観を育む。町は10月上旬から同校の1、2年生14人を受け入れており、生徒は施策の企画立案、補正予算編成まで一連の仕事を実践を通じて学んだ。

 この日の模擬議会では、▽胆振東部地震で空き地が増えた中心市街地を使ってコロナによる運動不足解消を図るスポーツ施設の建設▽施設等への入所、入院者に対し、親族が非接触を図りながら手紙や衣料等を送る送料の助成▽ふれあい農園のPRと利用者の促進▽鵡川高における外部講師を招いた部活動の活性化▽新たな制服の購入助成―などを盛り込んだ補正予算案を議論した。

 説明に当たる町職員を生徒、町議を町幹部職員がそれぞれ担当し、質問と答弁を繰り広げた。

 生徒たちは最初こそぎこちなさも見られたが、高校生らしい視点を交えながら丁寧に説明。1年生の酒井ここみさん(15)は「最初はうまく話せるかどうか不安で緊張したが、終わった時に職員の方が声を掛けてくれて、ここまでやってよかったと思った」と充実した表情。「企画したことが採用されたらいいな」と希望を語った。

 インターンシップ受け入れを担当した町総務企画課は「堂々と質問内容を聞いた上で答弁していた。現実的に応用できる事業もあったと思う」と話していた。

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