白老町の社会福祉法人ホープ(岡沢昭子理事長)は来春、登別市内に障害者の生活介護事業所を開設する。介護が必要な障害者に、体操や創作活動などの機会を提供する通所施設で、車いすで湯に漬かれる浴室も備える。障害のある人たちが地域で安心の生活を送れるよう支援する。
新施設は、同市登別東町5に開設する。建物は木造平屋建て延べ床面積418平方メートルで、10月に着工した。
施設は主に、体操やゲーム、絵画などの創作活動を提供するホール、個室、浴場、事務室で構成。浴場は車いすごと入れる湯船も用意する。ホープは白老町萩野に生活介護事業所を構えているが、登別市にも開設する理由について佐藤春光常務理事は「地域で暮らす障害者の高齢化、障害の重度化に対応するため」と説明する。
ホープは白老町を拠点に就労支援、生活介護、グループホームを柱とした事業を展開している。登別市内では2015年に中登別町に就労支援施設「フロンティア登別」を開設。昨年夏には登別温泉街に障害者が働くハンバーガーショップ「イレンカ」もオープンさせるなど、登別市の関係団体の要望に応えて、同市で障害者支援の体制強化を進めている。
新しい生活介護事業所「のぼりべつ東町ふれあいホーム」は来年4月にオープン予定。利用定員は20人で、施設と自宅を送迎する。
ホープの生活介護事業所は2カ所目となり、佐藤常務理事は「障害者が安心して地域で暮らせる環境づくりに取り組み、サポートしていきたい」としている。

















