登別市教育委員会は、アイヌ民族の物語が残る場所に看板を設置し、地域のアイヌ文化を発信している。
看板は、あの世の入り口「アフンルパル」の物語が伝わる登別本町3と、クジラに似た怪魚が岩になった話「フンペサパ」の舞台の登別港町1に設置。物語の内容とその場所を示す写真のほか、スマートフォンで物語の情報を得られるQRコードも載せた。また、日本語と英語を併記し、外国人観光客にも対応する形にした。
登別市内にはアイヌ民族にちなんだ地名や建物跡、伝説の地、伝統文化の伝承者ゆかりの場が数多くあり、市教委はこれまでにも「知里幸恵の墓」「愛隣学校跡」などの看板を立てている。白老町にアイヌ文化発信拠点・民族共生象徴空間(ウポポイ)が開業し、アイヌ文化への関心が高まる中で、市教委はQRコード付きの新たな看板の設置で「地域に根付くアイヌ文化をよりアピールしたい」と言う。

















