国土交通省航空局は新千歳空港で、出発機に積もった氷雪を取り除く専用の駐機場「デアイシングエプロン」の新設を検討している。既存のデアイシングエプロンは位置的に使い勝手が悪く、利用実績も乏しいため、新たにA滑走路の南端付近に整備する方針。冬期間の悪天候時の欠航、遅延減少などの効果を狙う。
既存施設は、国内線ターミナルビルから1・5キロほど離れた滑走路の中間付近に位置。除雪氷を行っても離陸に向けて待機中、再び雪が積もると引き返して作業しなければならず効率が悪かった。このため、主要航空各社は地上支援業務会社の協力で、通常の駐機場で除雪氷作業を実施。既存エプロンの運用実績は2015~18年度はゼロで、19年度は5回だった。
新千歳では、冬季の降雪による航空機の欠航や遅延が大きな課題。国交省は除雪氷作業後の降雪による引き返しを最小限にすべく、冬期間、風向きから離陸滑走の起点となることが多い滑走路南端付近に新たなエプロンを整備したい考えだ。
27年度の完成を想定し、必要な調査、検討を進める方針。新千歳は6月に完全民営化され、北海道エアポートが運営主体となっているがエプロン新設は民営化前からのプロジェクトで、整備費は国が負担する。
施設規模や完成後の運用については「航空各社の協力の下、協議していきたい」と航空局の担当者。利用実績の少ない既存エプロンについては、廃止も視野に関係者と今後の在り方を検討していく。
















