港湾運送などを手掛ける栗林商会(室蘭市)は今月、苫小牧港利用促進協議会の小口混載コンテナ輸送支援事業を活用した香港向けの貨物輸送事業を始めた。冷凍、冷蔵品の混載輸送サービスを提供する。
同社は8月にサービスを開始予定だったが、新型コロナウイルスなどの影響で4カ月遅れてのスタートとなった。
9日、初荷となる大型冷凍冷蔵倉庫「北海道クールロジスティクスプレイス」(苫小牧市弁天)に保管されたスープカレーのルーなどが入った段ボール170個(約2トン)をフォークリフトでコンテナに積み込んだ。10日に苫小牧港・東港を出て、韓国を経由し22日に香港へ到着予定だ。
今回のコンテナの積載率は約20%だが、同社は採算ベースに乗せるためには30%以上が必要とみている。苫小牧支社は「新たな取り組みで、軌道に乗るまで最低3年かかる。来年以降も継続し、営業を強化したい」と意気込む。
同事業は、道産食材の輸出拡大を促進するため、2019年度にスタート。貨物輸送事業者に最大500万円を補助する内容だが、新型コロナの影響で物流や人の動きが停滞し、貨物が集まらずスムーズに輸送が行われないケースもある。
今年度は同社のほか、ナラサキスタックス(台湾便)と苫小牧埠頭(シンガポール)の2社が継続して事業を実施。11月末時点の輸送実績は段ボール換算で、前年同期比68%減の481箱だった。
小口混載コンテナ輸送では、複数企業の輸出品を運ぶことができる。航空便に比べて安価に運べるメリットがある一方、荷物の積載率が低いと事業として成立しない。
同協議会は「事業を周知し、輸出できる貨物の発掘を進めたい」としている。
















