様似町アポイ岳ジオパーク推進協議会(会長・坂下一幸町長)は、中村昆布加工店(西町)の「ひだか昆布しょう油チップス」と、アポイ岳ファンクラブの「マダニグッズ」を認定商品に選び、10日に町役場で認定証を交付した。
同町は、世界に誇る地質遺産・アポイ岳ユネスコ世界ジオパークの町。標高810メートルと高くはないが、地下深くのマントルが押し出されてできた山で、特別天然記念物の高山植物が多く見られる。推進協議会はジオパークを通じた地域振興を目的に、地質や自然、文化、歴史を感じることのできる、地域ならではの商品を募集している。
「ひだか昆布しょう油チップス」は、町内で水揚げされた日高コンブを100%使用し、国産の本醸造しょう油で時間をかけて炊いて味付けし、パリッと乾燥。コンブそのもののうま味をおやつ感覚で食べられ、町のお土産として高い人気を誇る。パッケージにはアポイ岳ユネスコ世界ジオパークのロゴを使用し、PRしている。1袋200円(税込み)。
アポイ岳ファンクラブの「マダニグッズ」は、オオトゲチマダニのキーホルダー、ネックレス、ピンバッジ、ピアスの4種類。アポイ山塊はマダニが多いといわれており、毎年刺される登山者がいる。アポイ岳周辺で採取したマダニを封入してアクセサリーを作ることで、マダニの実態を知り、被害軽減につなげ、アポイ岳の自然を思うきっかけになればとの願いが込められている。価格は1500~2000円(同)。
中村昆布加工店の中村康則社長とアポイ岳ファンクラブの田中正人会長が役場を訪れ、認定証を手渡した坂下町長は「これらの商品がアポイ岳ジオパークの発信に結び付いたらうれしい」と激励した。田中会長は「アポイを守る活動費に充てるため、宣伝する良い機会になれば」と話していた。




















