苫小牧漁業協同組合(伊藤信孝組合長)のスケトウダラ漁は今季、著しい不漁が続いている。17日までの漁獲量は689トンで、記録的不漁と言われた前年同期に比べて約4割減。12月中旬は例年、漁の最盛期だが1日10トン程度の水揚げにとどまる日もあり、関係者は「これから年明けにかけて回復してくれたら」と期待している。
苫小牧沿岸のスケトウダラ刺し網漁は10月1日に解禁され、同2日から水揚げ。同漁協によると、漁獲量は17日現在、前年同期の1180トンに比べて42%減となっている。金額は6905万円で、前年同期比35%減。1キロ当たりの単価は100円で同9円増となっている。
2019年度は漁獲量が年間1599トンと、直近10年で最低の記録的不漁。ピーク時の14年度(4577トン)に比べて3分の1程度の水揚げだったが、今季はさらに厳しい漁となっている。道立総合研究機構函館水産試験場の11月調査では胆振沖は魚群反応が強く、今後の資源回復が見込まれていただけに、「ここまで取れないとは」と漁業関係者を絶句させている。
最盛期の12月に入ってからは1日当たり漁船10隻強で操業しているが、水揚げは多くて同40トン程度。不漁だった前年でもこの時期は1日70トン超えもあったが、今季は同10トン台の日もあるなど低調だ。
例年は午後に出漁して翌日未明に帰港。漁業者が岸壁で魚を網から外す光景が広がるが、今季は漁獲量が少ないため出漁中に網外しを行い、漁港では淡々と荷揚げだけを行う漁業者も多い。
ただ、スケトウは気温の低下とともに岸寄りし、水深100メートル付近の浅い海域が主な漁場になり、操業する漁船は増える見通し。漁期始めは魚体も小さかったが、徐々に大きな魚も取れだしている。
同漁協は「例年この時期には産卵期が終わり、1月以降の漁はあまり期待できないが今季は卵がしっかり入り続けている。地球温暖化の影響かもしれないが、年明けも漁獲が続けば希望はある」と話している。
















