苫小牧民報社編集局報道部は今月、市民を対象に「あなたにとっての今年の漢字1文字は何ですか」という独自アンケートを実施し、最多の回答は3密(密閉、密集、密接)につながる「密」(33票)で、全体の14・4%を占めた。新型コロナウイルスのニュースや話題が多かったためと思われ、図らずも日本漢字能力検定協会(本部京都府)がこのほど発表した「今年の漢字」と同じ結果になった。
報道部では2~12日、公共施設に調査用紙を置いたり記者が取材先に協力してもらったりして、調査を実施した。市民が抱く今年の世相のイメージを知るのが目的で、10~80代の計228人から回答を得た。
1位の「密」は、感染症の拡大防止対策として3密という言葉を見聞きしたり、回避する行動を取ったことが反映されたよう。2位はコロナ禍の「禍」(21票)、3位は「耐えることばかりだった」などの理由から「耐」(15票)で、上位3位は感染症に関連する漢字となった。
4位以降も、イベントや祭りの中止、外出機会の減少、ライフスタイルの変化などを背景とした「粛」「縮」「控」「閉」「変」「家」。感染拡大で仕事や所得が減ったことによる生活苦から「辛」「苦」「閑」などを選んだ人もいた。
一方、30代自営業男性は「コロナ禍でも助け合って1年を過ごせた」と「恩」、80代無職女性は「来年は良い年になりますように」と「望」、70代無職女性は「コロナに負けず皆さんが幸せになってほしい」と「幸」とするなど前向きな漢字を挙げた。人気漫画やアイドルなどから「鬼」「炎」「嵐」などを選択する人もいた。
日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」は、1995年から続く師走の恒例行事。全国公募により一年の世相を表す漢字1文字を決定している。26回目の今年は「密」。昨年は「令」、胆振東部地震など全国で自然災害が相次いだ2018年は「災」が選ばれている。
















