10・5%減の5718億円 国土強靱や防災に重点 21年度道開発予算案 ウポポイの誘客促進

10・5%減の5718億円 国土強靱や防災に重点 21年度道開発予算案 ウポポイの誘客促進

 政府が21日に閣議決定した2021年度予算案で、北海道開発予算の総額は20年度当初予算の6393億円(臨時・特別措置を含む)に比べ10・5%減の5718億円となり、12年度以来9年ぶりに前年度を下回った。ただ、20年度第3次補正予算を加えた「15カ月予算」では総額7758億円となり、20年度の当初と補正を加えた7711億円を上回っている。

 ▽命と暮らしを守る強靱(きょうじん)で持続可能な国土の形成▽食と観光を担う生産空間の維持・発展と人が輝く地域社会の実現▽民族共生象徴空間(ウポポイ)などを通じたアイヌ文化の復興・創造―の3本を柱に、3次補正分を加えた「15カ月予算」で切れ目のない取り組みを進める。

 一般公共事業に充てられる北海道開発事業費は5601億円で、20年度当初(臨時・特別措置を除く通常分)に比べ1%減となった。

 事業別では、治山治水が20年度当初とほぼ同額の1024億円。胆振東部地震で土砂災害が起きた日高幌内川(厚真町)で復旧工事を継続するほか、沙流川の洪水被害軽減のための平取ダムの建設も推進する。港湾整備費は20年度当初と同額の173億円を計上し、苫小牧港などの国際物流ターミナルの整備を進める。空港整備費は42%減の65億円。新千歳空港の誘導路の複線化などを推進する。

 道路予算は20年度当初とほぼ同額の2186億円を計上。農林水産基盤整備費は1%増の1183億円を盛った。

 アイヌ民族関連は、20年度当初と同額の16億円を計上。今年7月に白老町で開業したウポポイの魅力を発信し、年間来場者数100万人を目指した誘客を促進。新型コロナウイルス感染防止対策も進める。

 鈴木直道知事は閣議決定された開発予算について、「激甚化・頻発化する大規模自然災害への対応や、強靱で持続可能な国土の形成に加え、食と観光を担う生産空間の維持・発展など、必要な予算が確保された」とコメントを発表。北海道商工会議所の岩田圭剛会頭も「東京一極集中から地方分散型社会の構築に向けた国土づくりや、交通ネットワークの整備など、われわれ商工会議所の要望に沿う内容」と談話を出した。

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