道央自動車道・苫小牧中央インターチェンジ(IC)=苫小牧市高丘=が13日に開通し、1週間余りが経過した。同IC料金所の出入り交通量は13~20日の8日間で累計約3万3000台に上り、関係者は「出足は上々」とみる。市は、新IC誕生に伴う道内各地へのアクセス向上をまちの魅力として積極的にアピールしていく考えだ。
ネクスコ東日本北海道支社によると、苫小牧中央ICの料金所ゲートを通過した車両は、13~20日で約3万3300台(速報値)。内訳は道央道への入口ゲートが約1万5400台、市内に入る出口ゲートは1万7900台で出入り口合わせ、1日平均約4100~4200台が利用した。
初日は、午後3時の開通から9時間程度で約3200台に上り、関心の高さがうかがえた。
一方、苫小牧東ICと苫小牧西ICの利用は、苫小牧中央ICの開通前後で3割程度減少。1日平均で見ると、東ICは開通前の約6900台から開通後約4700台に、西ICも約4000台から2700台に減った。同社は「多くの車両が中央ICに流れた」とみている。
中央ICに近い苫小牧市立病院は「患者、家族を含め札幌との距離が近くなったという実感がどんどん高まっていくのでは」と期待。「市外から定期的に訪れる専門医からも行き帰りが快適になった―との声を聞く」と言う。
市消防本部によると、すでに同ICを使った救急搬送実績が複数件ある。もともと道央道への救急車両用進入路が付近に存在し、ゲート前で一時停止して鍵を開閉した上、利用していたが「乗り入れがスムーズになった」などと喜ぶ。
同ICは苫小牧東ICと苫小牧西ICの中間に位置。国道276号から乗り入れることができ、市内中心部―札幌間の移動時間は数分~十数分短縮される。市は市街地へのアクセス向上を企業誘致や移住施策のPRポイントに位置付け、観光誘客効果も探る。
佐藤裕副市長は「コロナ禍で制約が多い中でも、市民の足としての活用が始まっている」と強調。地元経済への波及に期待を寄せ、「物流面でもフェリーを使った運送の場合、(新IC開通に伴う)西港までの移動時間の短縮効果は大きいはず」と語る。
市は市役所やフェリーターミナル、市内の主要な横断歩道橋に新たなIC開通をPRする横断幕などを掲げ、市内外のドライバーに利用を呼び掛けている。
一方で、国道276号沿いの高丘泉町内会の佐々木功会長は「(開通後に)トラックなどの交通量が増えた。住宅街から国道に入るのに苦労するようになった」と話す。
同IC整備事業実施主体の道は近く、北海道開発局や市と連携して市内主要道路の複数箇所で交通量調査を行う予定。今後の交通対策に役立てたい考えだ。
















