一般社団法人全国地域映像団体協議会(本部名古屋市)の「全映協グランプリ2020」で、白老町の国立アイヌ民族博物館のシアターで上映されている「世界が注目したアイヌの技」が番組部門の優秀賞を獲得した。札幌映像プロダクション(札幌市)の制作で、作品の優れた企画力や構成力などが高く評価された。
同協議会は、映像プロダクションなど全国の映像関連企業200社でつくる団体。国内各地の映像関連企業や高校・大学の学生、自治体などが制作した作品を評価し、表彰するコンクール「全映協グランプリ」を毎年行っている。
今年度も番組、CM・キャンペーン、学生、地域振興コンテンツの4部門で8月に作品を募集。このうち、テレビの地上波やインターネットなどで公開された作品の番組部門で、白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)中核施設・国立アイヌ民族博物館内で上映されている4Kシアター映像「世界が注目したアイヌの技」(20分間)が優秀賞に選ばれ、このほど表彰状が同館に届いた。
札幌映像プロダクションが制作した同作品は、米国や英国など各国の博物館に計1万点のアイヌ民族資料が収蔵・展示されている様子や、アイヌ民族と各国の研究者の関わりなどを伝える内容。18世紀以降、世界の研究者がアイヌ民族の手工芸の技と美に注目してきたことを紹介する作品の企画力や構成力、美しい映像の技術力などが高い評価を受けた。
国立アイヌ民族博物館1階のシアター室(定員96人)では、事前予約なしに同作品を鑑賞できる。
番組部門には国内各地から9作品の応募があり、最優秀賞には、同じく札幌映像プロダクション制作の「ソラタビ北海道~海岸線3000キロスペシャル」が選ばれた。優秀賞では「世界が注目したアイヌの技」など4作品が受賞した。

















