安平町遠浅小学校(吉成透校長)は25日、5・6年生16人を対象に認知症キッズサポーター養成講座を開いた。同町のグループホーム「さかえ」の管理者中田良彦さんが講師を務め、当事者への対応、接し方などの基礎知識を伝えた。
中田さんは「時間や場所が分からなくなり、行方不明になっている人もいる」と認知症の症状や現状を説明。高齢になると聞こえない音があることや接し方のポイントを紹介した。
その上で「皆さんがすぐにできるのは、擦れ違う人とあいさつをすること。お年寄りを見掛けたら声を掛けてほしい」と述べて、声掛けの大切さを訴えた。
児童には受講の証しとなるオレンジリングが渡された。6年生の木村陽杜君(12)は「迷子になる人がいると知って驚いた。これからはあいさつを積極的にする。もしも自分の親が認知症になった場合にも対応できるようにしたい」と話した。
同町の認知症サポーターは約600人を数え、今年度からは小学生を対象としたキッズサポーター養成講座も実施。同校が4校目。

















