ボランティアで笑顔届ける 二本柳さん(泉町)、コロナ禍でも活動を継続「自分の生きがい」

ボランティアで笑顔届ける 二本柳さん(泉町)、コロナ禍でも活動を継続「自分の生きがい」
”ピカットマン”となり、デイサービス利用者の前でショーを披露する二本柳さん

 コロナ禍でも自分にできるボランティア活動を続けたい―と奮闘する男性がいる。苫小牧市泉町の二本柳光廣さん(78)。市内見山町のデイサービス施設を訪問して利用者の活動を手伝うほか、自身が考えたキャラクターの”ピカットマン”に変身してショーも披露する。二本柳さんは「ボランティアは自分にとって生きがい。活動を通して自分の方が元気をもらっている」と話す。

 「何も入っていない筒にまじないをかけると…どうなると思う?」。軽快な口調で二本柳さんが問い掛けると、デイサービスを利用する高齢者は「花が咲く!」「ハトが出るのかな?」と興味津々の様子で手元に集中。筒から大きな飾りが次々に取り出されると「すごいね!」「どこから出したの?」と驚き、拍手を送った。

 今月中旬、見山町の勤医協苫小牧デイサービス虹のレクリエーションで行われた「ピカットマンショー」の一幕だ。二本柳さんは約1時間にわたり、自分で作った小道具を使った手品や昔話をモチーフにしたオリジナル紙芝居の読み聞かせを繰り広げ、高齢者を大いに楽しませた。

 日ごろは同施設で高齢者の話し相手や飲み物の配布、テーブルの片付け、さらに手作りしたパズルを使った脳トレの手伝いなど、高齢者の日中活動を支援するための奉仕活動に取り組む。時にはレクリエーションの時間にショーを行うことも。同施設の管理者、半田弘美さんは「新型コロナウイルスで活動が制限される中、二本柳さんが来てくれることで皆さんが心豊かに過ごせている」と話す。

 ボランティア活動を始めたのは、今から20年ほど前。母親の付き添いでデイサービスを訪れるようになった際、忙しく動き回る介護スタッフの様子を見て「自分にも何かお手伝いができるのでは」と考えたのがきっかけだ。そのうち、スタッフからの依頼があり、手品を披露するように。「もっとみんなを喜ばせたい」と思い、歌や紙芝居を取り入れたショーも考案したという。

 以前は市内各所の高齢者施設でもレクリエーションの時間に「ピカットマンショー」を行う奉仕活動を展開していたが、新型コロナの影響で今年に入ってからは他施設でのボランティアは中止に。唯一の活動場所を守るため、日ごろから体調管理や感染予防を徹底しているという。

 二本柳さんは「ボランティアを『してあげている』ではなく、自分の元気のために『活動させてもらっている』という気持ち」と笑顔。「人と人が交わることが難しい時代となったが、これからも自分にできることを続けていきたい」と語っている。

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