北海道エアポート(HAP、千歳市)は、新千歳空港国際線駐機場(全9カ所)の給油設備を増強する。燃料貯蔵タンクの地下送油管を延長した上、航空機に直接、燃料を送り込むハイドラントピット(給油口)を駐機場6カ所に新設。新型コロナウイルス禍の終息後を見据えた航空会社の利便性向上のための設備投資で、新規就航につなげたい考えだ。総事業費は10億5000万円。2021年3月に着工し、22年12月の稼働を目指す。
新千歳の国際線駐機場では、今年3月末までに増設した3カ所でハイドラントピットが稼働しているが、残る6カ所は未整備。約500メートル離れた燃料貯蔵施設から給油車で燃料を運搬してきた。
給油1回当たり40キロリットルを積み込む「ボーイング777」で52分の作業時間を要している。
そこで給油業務効率化へ、配管を860メートルほど延長した上、ピットを増設。これにより、給油時間を12分に短縮でき、積み込み作業や運転手も不要になる。コスト削減も実現できるという。
給油時間の大幅短縮で航空各社の受け入れ便数も増やせると見込む。着陸から次のフライトまでの駐機場待機時間が1時間程度の海外の格安航空会社(LCC)の新規就航などを期待できるという。
新千歳の国際線は断続的に利用があり、駐機場の円滑な工事が難しかったがコロナ禍で、今年は3月下旬以降、旅客定期便がゼロ。コロナ収束後の旅客回復を見据え、投資する。
従来は1カ所ずつ工事を進め、工期は約3年かかったが今回は2カ所ずつ整備し1年半で完了できる見通し。HAPの担当者は「従来は難しかった工事。円滑に給油する仕組みを整えることで、新規に就航を考える事業者が増えれば」と話している。
















