苫小牧署管内2020事件・事故㊦ 死亡交通事故相次ぐ、全道ワースト2位、啓発活動を強化

苫小牧署管内2020事件・事故㊦ 死亡交通事故相次ぐ、全道ワースト2位、啓発活動を強化
ときわ町の死亡事故現場で事故当時の状況を確認する苫小牧署員と関係者=10月6日

 2020年に苫小牧署管内(東胆振1市4町)で起きた死亡交通事故は、11月末現在の前年同期比で2件増の12件となり、全道の警察署別では札幌北署の15人に次ぐ多さとなった。特に8月から9月にかけては、白老町虎杖浜の国道や苫小牧市澄川町の市道などで死亡事故が相次いだ。同署は悲惨な輪禍を防ぐにはドライバーと歩行者、地域のそれぞれで意識を高める必要があると訴えている。

 同署管内の人身事故発生件数は11月末現在、前年同期比33件減の366件。傷者数も同58人減の405人で、どちらも3年連続で減少傾向にある。前方不注意や安全不確認、一時不停止など基本動作を怠ったことによる事故が半数を占めている。

 死亡事故を自治体別に見ると、苫小牧市8人(増減なし)、白老町3人(前年同期比2人増)、安平町1人(増減なし)。形態は人対車両が4件、車対車が8件でこのうち正面衝突と追突が各3件ずつだった。

 人対車両の事故では、8月に苫小牧市澄川町で犬を散歩中の男性(69)、9月にも白老町虎杖浜の国道36号で歩行者の男性(48)が、それぞれ乗用車にはねられて亡くなっている。

 車対車では、9月に苫小牧市ときわ町の道道で乗用車を運転していた男性(19)と同乗者計3人がトラックに追突し死亡する事故があった。同署の葛西直人交通1課長は「管内は幹線道路が多く、スピードを出す傾向があるため大きな事故が起きやすい」と指摘。「発生状況を分析し、効果的に取り締まりを行っていく」と話す。

 死亡事故が相次いだことを受け、同署は道警本部の交通管理官や市、トラック協会、自動車学校など関係団体を交えて現場診断を実施。赤色灯を点灯させてパトロールを行うレッド走行などの対策にも注力した。事故を未然に防ぐために各自治体などとの連携を強化しながら、啓発活動にも力を入れる考えで、地域全体で安全な道路環境をつくるための協力を呼び掛ける。

 また、管内で飲酒運転による事故も多いことから、中谷錠司副署長は「取り締まりを強化するなど署員一丸となって管内の安心安全を守っていく」と話している。

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