11日の「成人の日」を前に東胆振の白老、厚真、むかわ、安平の4町で10日、成人式が行われた。新型コロナウイルス感染対策を講じた各会場には、華やかな晴れ着やスーツ姿でマスクを着けた新成人が集まり、人生の門出を喜び合った。
白老町では、町コミュニティセンターを会場に開催。対象者118人(男性54人、女性64人)=昨年12月1日時点=のうち89人が式に臨んだ。
式辞で戸田安彦町長は「広い視野を持ち、積極的に社会に参画してほしい。若い力と感性でふるさと白老の魅力も発信して」と呼び掛けた。引き続き、新成人を代表して渡祐太さんと山田亜弥音さんが「白老で生まれ育った誇りを胸にこれからの人生を歩み、社会の一員として世の中に貢献していきたい」と力強く誓いの言葉を述べた。
この後、中学時代の担任教諭の祝福メッセージなどを収めたビデオを上映。新成人らは、大型スクリーンに映し出された懐かしい恩師の姿やクラスメートとの記念写真を笑顔で見詰めていた。
厚真町では36人が成人を迎え、町総合福祉センターで行われた式典には28人が出席した。
宮坂尚市朗町長は「皆さんは18歳の時に胆振東部地震で震度7の揺れを体験し、そして現在のパンデミックという難局を経験している。努力を重ねてさまざまな試練を乗り越え、人に寄り添う優しさ、人間力を培ってきたと思う」とこれまでの人生をねぎらうと同時に「新しい未来、厚真町の復興に若いエネルギーをお貸しいただきたい。日々の備え、研さんを積み重ねて」と期待を寄せた。
新成人を代表した櫻井郁也さんは「いつかお世話になった厚真町で新規就農を果たし、恩返しをしたい」と夢を語った後、「熱い真心と感謝、古里の誇りを胸に将来成人になる人たちの模範となるべく精進していく」と決意を新たにしていた。会場には保護者のほか、来賓として中学時代の恩師も駆け付け、メッセージを送った。
むかわ町は新成人49人が四季の館で行われた式典に出席。多村将さん(20)と根本花梨さん(20)が「明日への可能性を信じ、若い力とチャレンジ精神で大人としての義務を遂行することに努める。一丸となって古里むかわのさらなる発展に尽力していく」と誓いの言葉を述べた。中学時代の思い出の写真や恩師らから寄せられた祝福のメッセージが大型スクリーンで放映された。例年行っている記念講演は中止した。
安平町では51人が追分公民館で行われた式典に参加。再会した仲間と喜びを分かち合うとともに近況を報告し合うなどし、和やかな時間を過ごした。恒例の餅つきや立食形式のパーティーなどは新型コロナウイルスの感染対策で取りやめた。
























