首都圏の1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)に緊急事態宣言が再発令され、初の3連休となった9~11日、北海道の玄関口・新千歳空港の国内線ビルは閑散としていた。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中、利用者からは宣言に理解を示す声が目立ったが、テナント関係者は客足減に悲鳴を上げる。
11日の空港ビル内には、キャリーケースや土産袋を手にする人たちの姿もあったが連休最終日とは思えない人影の少なさ。出発口にも行列ができないなど、コロナ禍の影響が浮き彫りとなった。
年末年始を東京都の実家で過ごした札幌市厚別区の会社員男性(39)は「都内のデパートは人が多かった。自分は感染対策を徹底し、友人とも会っていない」と強調。滞在中に出た緊急事態宣言に「感染が怖い。しばらくは東京に行かないだろう」と語った。
一方、成人式のため愛知県美浜町の実家で過ごし、帰道したという札幌市清田区の会社員男性(20)は「故郷は田舎。感染者が少ないので、気にしていない」と淡々としていた。
本州方面に向かう人たちは軒並み、感染への不安を口にした。今春、大学に進学する長女のアパート探しのため、岐阜市を訪れる千歳市のパート従業員女性(45)は「同市内でも感染者が増えており、心配だが仕方がない。外出は必要最低限にする」と言葉少な。年末年始を札幌市の実家で過ごして帰るという東京都の男子大学生(21)は「東京では同じマンションの別の階に祖母が住んでおり、(自分が感染し)うつしてしまわないか不安」と心配。緊急事態宣言再発令には一定の理解を示しつつ、「大学は今、オンライン授業で通学していない。就職に影響するかも」と不安そうな表情を浮かべた。
新千歳空港国内線発着便の約半数は羽田線。国際線の発着便ゼロに加え、関東圏との人の往来も鈍り、空港ビル内はますます静かになった。子どもと映画鑑賞に訪れた恵庭市の公務員井関貫策さん(43)は「ビル内にはほとんど人がおらず、どこもすかすか。年末も同じで普段は手に入りにくいお土産がたくさん残っていた」と驚く。
ビル内の飲食店に勤める50代男性は「羽田線の利用者が減ると、空港内は一気に寂しくなる」とため息。別の飲食店関係者も「連休とは思えない客足。今年度の売り上げは前年度の半分以下になる」と肩を落とした。
















