防災

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 スマートフォンに防災速報のアプリを入れている。エリアを登録することで、その地域で起きた事件や事故、地震、大雨などの情報を速やかに教えてくれる優れ物だ。昨年末に岩手県内陸北部で最大震度5弱を観測し、当地も揺れた地震は、このアプリの警報音で事前に目が覚めた。最近も苫小牧市内で連続発生する車上狙いに対し注意喚起する通知が入るなど、防災や防犯意識を保つ上でも役立っている。

 近年は身に降り掛かる災害が国内各地で多発している。この数年だけでも熊本地震や大分中部地震(2016年)、西日本豪雨や胆振東部地震(18年)、昨夏には九州や中部地方で集中豪雨などが起きた。年明けも道内や東北が記録的な大雪に見舞われ、死者も出ている。東日本大震災や胆振東部地震など多くの自然災害から幾つもの教訓を学んだはずだが、その在り方は徐々に変わり始めているのかもしれない。

 大切なのは、住民の思いを一つにすることだと考えている。命を守るための防災をキーワードに、支え合う気持ちをさらに醸成できれば課題解決の大きな土台になるのではないか。国内で流行が始まってから間もなく1年。日常生活を大きく変えたコロナ禍も「災害」と意識付けできれば、拡大傾向に歯止めを掛けられるかもしれない。

 日頃の小さな感染対策は回り回って誰かの命を必ず守っている。その積み重ねを続けながら、今を生きなければ。(隆)

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