コロナ禍で大幅減、不搬送は増加「適正利用を」 市消防本部の20年救急出動

コロナ禍で大幅減、不搬送は増加「適正利用を」 
市消防本部の20年救急出動

 苫小牧市消防本部がまとめた2020年の救急出動件数は7536件で、前年比955件減の大幅な減少となった。コロナ禍で外出機会が減ったことや体調管理の意識の高まり、感染を心配して救急車の出動要請を控える人の増加などが背景にあるとみられる。一方で、緊急性の低いケースを含む「不搬送」は増えており、同本部は「適正な救急利用に協力を」と呼び掛けている。

 出動の内訳は、体調が優れないなどの「急病」が5205件(前年比505件減)、「一般負傷」1007件(同90件減)、「交通事故関係による出動」324件(同58件減)など。

 程度別では「死者」119人(同20人減)、集中治療が必要な「重症」576人(同314人減)、酸素吸入などを必要とする「中等症」2692人(同484人減)、「軽症」2832人(同629人減)などとなった。

 不搬送は同61件増の939件。「酒を飲んで運転できない」「カッターで手を切った」など緊急性の低いケースも含まれる。コロナ感染を懸念して搬送に応じない人もいたが、同本部は「車両の感染症対策は万全」と理解を求めている。

 一方、20年の火災件数は50件。前年比で17件減ったが、火災で死亡した人は前年のゼロから6人に増え、過去10年で最多だった15年(7人)に次ぐ多さとなった。

 発生場所は「建物」が26件で最も多く、空き地に放置されていた物品などが燃える「その他の事案」12件、「車両」11件、「林野」1件。原因別では「たこ足配線による電灯・電話などの配線」と「たばこ」が各5件だった。単身世帯者が目立つとし、同本部は逃げ遅れなどを防ぐため「近隣住民との積極的なコミュニケーションが大切」としている。

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