伝統刺しゅうの技術習得 アイヌ手工芸担い手養成講座 白老

伝統刺しゅうの技術習得 アイヌ手工芸担い手養成講座 白老
アイヌ民族の伝統の編み方を学ぶ受講者

 白老町主催のアイヌ手工芸担い手養成講座が16日、町総合保健福祉センターを会場に始まった。観光客向けの商品作りなど、白老観光を支える人材育成の事業。63人の受講者は2月6日まで全4回の講習を経て、アイヌ文様刺しゅうの技術を身に付ける。

 国の地方創生推進交付金を活用した講座は、民族共生象徴空間(ウポポイ)を生かした観光のまちづくりを下支えする人材養成の施策。アイヌ文化を取り入れた商品の作家や、手工芸体験プログラムの指導者などを増やすことを狙いに開催した。

 講師は町内でアイヌ手工芸の活動を続ける岡田育子さん(刺しゅう初級・上級コース)と、河岸麗子さん(編み方コース)。刺しゅうに47人、編み方に16人の女性らが受講した。

 このうち、編み方コースで受講者は、伝統の道具を使い、アイヌ民族の刀掛け帯「エムシアッ」を編む技法でストラップ作りに挑戦。参加した同町萩野の及川由美子さん(68)は「編み方が複雑で難しけれど、楽しいですね」と話し、技の習得に熱中していた。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る