新型コロナウイルス感染拡大に伴い自宅で過ごす時間が増え、ごみの排出量が増加傾向にあることを踏まえ、苫小牧市は一般廃棄物処理基本計画(2010~24年度)の改定案を策定し、公表した。家庭ごみ量の24年度までの目標を、当初の1人1日当たり520グラムから550グラムに緩めた。21日までパブリックコメント(意見公募)を行い、3月末までの完成を目指す。
コロナ禍の外出自粛に伴い在宅時間が長くなった影響などで、昨春から家庭ごみの量が増加。1人1日当たりの家庭ごみ量は19年度末時点で550グラムだったが、20年度に入り600グラム台で推移している。このため、24年度までの目標値を当初の520グラムから、道廃棄物処理計画で掲げる550グラムに修正。年間の家庭ごみ量も5万3400トンから5万5210トンに見直した。
事業系ごみ量の目標は24年度までに年2万1400トンのままとし、道内主要都市でトップを誇るリサイクル率(19年度は31・2%)も33%を目指す方針は変えない。
昨年11月に全市への拡大の凍結を表明した戸別収集については「段階的導入」の文言を削除。「ごみ収集の在り方の検討」として、ごみ排出に問題を抱える世帯のみを対象にした戸別収集方法、住民共助のごみ排出支援制度などの社会実験を検討する方針を示した。
リサイクル施策では、瓶や衣類など引き取り先の確保が難しい品目も出てきており、体制を再構築するとともに、リモート講座や昨年10月開始のごみ分別アプリなど新たな媒体を使った情報発信の強化を明記した。災害時のごみ処理体制確立へ、国や道などと連携した災害廃棄物処理計画策定作業にも取り組む。
今回の改定は、15年間の基本計画のうち最後の5年(21~24年度)を見直すもの。「053(ゼロごみ)のまち とまこまい」実現へ向け、基本方針の▽4R(リフューズ=もらわない、リデュース=出さない、リユース=再利用、リサイクル=再生)推進によるごみ減量▽市民との情報共有と環境教育の推進▽環境負荷の軽減を目指す効率的なごみ処理事業の推進―を継続しつつ、目標値を修正した。
改定案は市役所2階の市民情報コーナーや市内のコミュニティセンター、市の公式ホームページなどで閲覧可能。問い合わせは市ゼロごみ推進課 電話0144(55)4266。
















