苫小牧市社会福祉協議会は2022年度から、市内勇払地区在住の高齢者を対象に、市内の病院へ送迎する移送サービス事業をスタートする。勇払地区の公共交通機関を利用して通院することが困難なためで、2月から来年3月末をトライアル期間(試行期間)とする考えだ。
市社協は18年度から同地区で、あんしん生活サポート事業の一環として勇払座談会を継続的に開催。高齢化や人口減少が進む中、住民と課題を確認し、共有してきた。この中でバスやJRの減便、日本製紙北海道工場勇払診療所の閉鎖、タクシー利用による経済的負担など通院に不便さを感じている人が多いことが分かり、対応策を検討してきた。
同事業では民間企業2社の協力を受け、試乗車や代車を使って運転ボランティアの登録ドライバーが送迎する。車両保険や燃料費、安全運転講習会などの費用を両社が負担する仕組みだ。
利用対象者は身体上、公共交通機関の利用が困難で、年金などの収入が年額160万円(夫婦の場合220万円)程度までの65歳以上の住民。介護保険制度における乗降介護の移送支援を受けることができない人なども対象だが、移送車両がリフト付きではないため車いすユーザーには対応しない。
移送範囲は勇払から市立病院(清水町)、王子総合病院(若草町)程度までを想定。市社協への事前登録が必要で、利用希望日の1週間以上前までに伝える。市社協がドライバーと調整して利用者へ連絡。移送当日に事前購入のチケット(1往復200円)をドライバーに手渡す。利用料は運転ボランティアへ商品券などで還元する。
市社協はコロナ禍で住民説明会を開くことができないため、民生委員や市東地域包括支援センターと協力して周知を図る考えで「トライアル期間で需要をみながら、より良い体制を目指したい」と話している。
同事業の実施に向けて市社協はボランティアのドライバーを募集中だ。条件は50歳以上で普通自動車免許を取得し、運転歴が3年以上の市民。19日午前10時半から市民活動センターで開く「運転ボランティア安全運転講習会」を受講して登録する。先着10人。希望者は電話、ファクス、メールで申し込む。
講習会の申し込み、問い合わせは市社協地域福祉第1係 電話0144(32)7111、ファクス0144(34)8141、メールsc@tomakomai―shakyou.or.jp。
















