かつて王子製紙苫小牧工場と千歳川沿いの同工場第4発電所を結んで運行した、王子軽便鉄道(山線)に関するパネル展が31日まで、苫小牧市立中央図書館で開かれている。
千歳市支笏湖温泉の王子軽便鉄道ミュージアム山線湖畔驛(えき)を運営する支笏湖・山線プロジェクト実行委員会が主催した。同驛の開設1周年記念企画で、苫小牧市民に広く山線の歴史を知ってもらうのが狙い。
山線は、苫小牧工場、支笏湖畔、千歳川沿いの第4発電所を結んだ総延長37キロの鉄路で、1908年4月から51年8月まで運行。発電所建設の資材や製紙原料の木材を運搬した。苫小牧と支笏湖地域の住民の交通手段にもなった。
パネルでは、山線の路線図、鉄橋に掛け替えられる前の木橋だった頃の写真、発電所建設と山線の関わりなどを紹介している。山線を描いた、版画家の故能登正智さんの版画、苫小牧市内の室谷孝枝さんの水彩画も並ぶ。
支笏湖畔には鮮やかな赤色の山線鉄橋があり、苫小牧と支笏湖を結ぶシンボルとして親しまれている。苫小牧市王子町のアカシア公園には4号機関車が展示されており、同実行委の木下宏事務局長は「王子製紙苫小牧工場は苫小牧にとって大きな存在。『始発地』で1周年記念の展示をしたかった」とし、「苫小牧の皆さんに山線への理解を深めてほしい」と話している。
















