新型コロナウイルス感染拡大の影響から、冬季の全国中学校体育大会(全中)の中止が18日に発表されたのを受けて、同スケート大会=1月30日~2月2日、長野市=に出場予定だったむかわ、厚真両町の競技関係者からは「予想はしていたが、がっかり」と落胆の声が上がった。
新型コロナの感染拡大で各地に緊急事態宣言が発令されたことや、一層の感染拡大と医療体制の逼迫(ひっぱく)が懸念されることを踏まえた措置。大会には鵡川スピードスケート少年団からは所属する鵡川、日高門別両中の計5人が年明けの全道大会で上位24人に入り、出場権を獲得。2年連続で所属する中学生全員が決戦の地へ乗り込む予定だった。
同少年団で指導する東和博監督(50)は、15日に開かれた臨時理事会で決定後、連絡を受けた。「無観客レースは覚悟していたが、まさか中止とは。インターハイ(高校総体)ができて、中体連はできない。残念です」と肩を落とす。昨年9月から休日を返上して選手と共に帯広に出向くなど入念に準備を進めてきていただけに、やるせない思いだ。
選手には「今までやってきたことは決して無駄ではない。次に向けて目標を失わずにやろう」と声を掛けるつもりだが、今後のレースも含めて「モチベーションを下げずにどうできるか。難しい」と頭を悩ます。
厚真町では、厚真中3年の尾谷駿文選手(14)が昨年に続く出場を決めていた。厚真スピードスケート少年団の長橋政徳監督(72)は「全道で入賞し、全国でも入賞できるように頑張らせたかった」と残念がりながら、「開催できるか半信半疑だったが、コロナ禍の中で練習していたので、本人が一番がっかりしているのでは」と気遣った。

















