苫小牧市内でアライグマの捕獲頭数が急増している。今年度は14日現在304頭で、2019年度の合計頭数より3割以上多い。市が捕獲期間を1カ月延長したことや、市民への箱わな貸し出し件数が増えたことが後押ししている。市はアライグマの生息頭数が増えている可能性も踏まえ、今後も対策を継続していく方針だ。
市は現在、民間事業者への委託と、市民を対象にした箱わな貸し出しによる捕獲事業を実施。各年度の捕獲頭数を見ると、16年度226頭、17年度182頭、18年度180頭、19年度227頭で、ここ数年は200頭前後となっている。
このうち、箱わなの貸し出しは家庭菜園で農作物の被害に遭った市民などからの利用が中心。捕獲頭数は16~18年度が73~76頭で推移していたが、19年度は92頭に増加。今年度は箱わなの数を増やしたこともあり、14日時点で153頭と18年度以前との比較では倍以上の伸びだ。
一方、民間委託分を見ると、16年度は74匹だったが、17~19年度は106~135頭の実績。今年度は道が積極的に捕獲を進めていることを踏まえ、毎年4月中旬から10月末としてきた期間を1カ月延ばして11月末までにしたことで、14日時点で151頭が捕獲されている。
捕獲場所の多くは、勇払や植苗、樽前など山林や林地と住宅地の境界に当たる地域。最近は家庭菜園利用者などの間で箱わなを借りる市民も多く、全体の捕獲頭数を押し上げている。
アライグマは北米からペットとして道内に持ち込まれ、1980年代ごろに逃げ出したり飼い主が放したりしたことで野生化。高い繁殖力で道内各地に分布域を広げ、環境省は特定外来生物に指定している。市環境生活課によると、生息頭数は不明だが、「増えている可能性もある」と指摘する。
市は21年度も捕獲事業を継続する考えで「発見した時は近づかずに市へ通報を。また、ごみの管理をしっかりするなど呼び込まないようにしてほしい」と話している。
















