「千の風になって」楽しむ 朗読会に20人耳傾ける-詩の世界館

「千の風になって」楽しむ 朗読会に20人耳傾ける-詩の世界館
朗読や演奏で市民を楽しませた堀さん(左)とかんばやしさん

 苫小牧市王子町の私設文学館「斉藤征義の宮沢賢治と詩の世界館」は15日、渡島管内七飯町在住の芥川賞作家、新井満さんによる絵本「千の風になって」の朗読会を館内で開いた。市民ら20人が耳を傾けた。

 絵本は、新井さんが英語で書かれた原詩を和訳して作曲した歌曲「千の風になって」を題材にした作品。札幌市在住の舞台女優堀きよ美さん(51)が朗読、歌唱し、苫小牧市のシンガーソング・ライターかんばやしまなぶさん(45)が伴奏した。

 堀さんは、原詩の作者が分からないことや、2001年に発生した米国同時多発テロの一周忌に父親を亡くした少女が詩を朗読した話を紹介。絵本の物語は、詩に込められた死生観に基づき、米国の先住民ナバホ族の受難をテーマに執筆されたことを伝えた。

 物語の舞台は19世紀米国の南西部。米軍による強制移住など苦難の果てに、1組の夫婦が結ばれる。しかし、妻は産後の肥立ちが悪く、子どもを残して亡くなってしまう。悲嘆に暮れる夫は妻の遺言によって子どもの息遣いや古里に吹き渡る風に妻の息吹を感じ、生きる希望を見いだす。

 堀さんは登場人物の声を使い分けながら朗読し、かんばやしさんは演奏で臨場感を演出した。美園町の入谷寿一さん(91)は「めりはりの利いた表現で楽しみました」と話していた。

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