恵庭市在住の児童作家高杉六花さん(40)が、角川つばさ文庫「君のとなりで。」シリーズ第4巻を昨年12月に発刊した。デビューから1年半足らずでシリーズ4巻とアンソロジー(作品集)2巻というスピード出版で、「思いやりを持って読者にメッセージを届けたい」と全力投球の理由を語った。
本紙コラム「ゆのみ」の元執筆者でもある高杉さんは、2019年に第7回角川つばさ文庫小説賞(一般部門)で金賞を射止めデビュー。7歳と5歳の男児の母親で、地元の大学院に在籍して4年。年末年始は修士論文と今夏発刊予定の第5巻の締め切りに追われた。
「君のとなりで。」シリーズは、中学生の主人公さくらが受験には失敗したものの、憧れの先輩や友人と共に「吹奏楽の甲子園」を目指すストーリー。自身の高校受験や吹奏楽部でフルートとピッコロを担当した経験を重ねながら筆を執る。読者から先輩への思いや演奏上の悩みをつづった相談の手紙が寄せられることもあり、一つ一つ丁寧に答えている。
デビュー以来担当する編集者の川本亜希さんは「恋愛と友情。多感な世代の悩みから演奏技術まで細やかに感情表現し、支持を得ている」と話す。さくらの言葉は、コロナ禍で部活動やコンクールがなくなった中高生の共感を呼んでいるという。
第4巻は吹奏楽部の全国大会が行われる名古屋センチュリーホールが舞台。高杉さんは「出場を果たせなかった読者が、さくらと一緒にステージに立っていると感じられるように書いた」と語り、「大切な友達には勇気を出して、伝わる言葉で、思いを伝えてほしい」とエールを送った。
















