ひだか東農協 5カ年の中期経営改善計画案承認 Aコープ荻伏店の閉鎖検討

ひだか東農協 5カ年の中期経営改善計画案承認 Aコープ荻伏店の閉鎖検討

 ひだか東農協(本部・浦河町、笹島政信組合長)は19日、浦河町内で臨時総会を開き、2021年度から5カ年の中期経営改善計画案を承認した。22年1月末にえりも生産資材店舗を閉鎖し、赤字が続く浦河町のAコープ荻伏店の閉鎖検討も視野に入れ、財務の健全化と自己資本の充実を図るため、内部留保の積み立てに努める。

 多額の不良債権を抱える同農協は昨年1月、貯金や貸し付けなど信用(金融)事業を上部組織の北海道信用農業協同組合連合会(道信連)に譲渡。信用事業は道信連の代理店として継続している。上部組織からの指導があり、通常総会前に改善計画の承認を求める臨時総会を開いた。新型コロナウイルス感染予防で大半の組合員は書面決議を提出し、出席者は農協役員を含め16人だった。

 改善計画では、事業総収益が21年度以降、6億1207万~5億8220万円。不良債権処理などで19年度に6億7731万円の大きな赤字に膨らんだ当期損益(税引き前)は21年度以降、2000万円台の黒字を維持する。

 18年度に130人いた職員(正職員80人)は、22年度以降の4年間で112人に削減。リストラはせず、退職など自然減で対応する。代理店の金融店舗で平日窓口業務を週2、3回にしているえりも、様似に次いで、浦河町の荻伏事業所も来年2月をめどに隔日営業を導入する。

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