苫小牧市が新型コロナウイルスによる影響を把握しようと、市内全事業者を対象に初めて行った調査の結果がまとまった。回答した事業者の3分の2が「マイナスの影響」を受けたとし、国が緊急事態宣言を出した昨年4、5月は事業者の約2割が売り上げを5割以上減らした。特に飲食サービス業が大打撃で、市産業経済部は「影響は大きい。引き続き何ができるか考える」と、さらなる支援を検討する構えだ。
市内7323事業者を対象に、昨年9月1日時点のコロナ下の経営、給与・雇用、採用、働き方などを調べた。同4~8月の月別の影響などについて主に選択回答方式で把握。市のコロナ支援策の周知を兼ねて調査票を郵送し、1824事業者から回答を得た。回答率は24・9%。
「コロナ感染の影響を受けたか」の設問では「大きくマイナス」が22%、「マイナス」が45%となり、67%がマイナスの影響を被っていた。影響を「受けていない」は26%、「プラス」は2%だった。
前年同月に比べて売り上げを減らした事業者は全体の半数以上を占め、特に国が緊急事態宣言を出した4月は57%、5月は59%に上った。持続化給付金の対象となる売り上げを前年同月比で5割以上減らした事業者も4月は20%、5月は24%に達した。
売り上げが5割以上減った事業者の割合は飲食サービス業が最も高く、4月で62%、5月で69%。宿泊業は4月が53%と底だったが、出光興産北海道製油所の大規模定期補修工事に伴う需要もあってか5月は40%、6月は13%となった。
マイナス幅の多寡はあるが建設業、製造業、運輸、卸売、小売などすべての業種で4~5月がマイナス影響のピークだった。半年後(今年3月)の業績見込みの設問では「減少」が40%、「分からない」が30%となっており、「変わらない」も26%あった。
一方、5月に休業・一時帰休した事業者が増えたが、従業員の雇用は「通常通り」が69%、「休業や時短などで雇用を維持」が10%、「正規従業員が減った」が7%などとなっている。コロナ前からの労働力不足が背景にあるとみられ、採用予定の「中止・減少」は3%だった。
22日に結果を公表した金谷幸弘産業経済部長は、コロナ禍が続く現状について「幅広い業種に大きな影響が出ている。自粛ムードなどで、昨年4、5月と同じぐらい厳しい」と指摘。市独自の支援も実施中だが「国の3次補正予算など情報収集しながら、(他に)どういうことができるか考える」としている。
















