苫小牧市は、2015年3月に閉鎖した旧宿泊施設のサイクリングターミナル(高丘)を市内でスポーツ施設や公園の指定管理者を務める緑豊建設(若草町)に無償で貸し付けることを決めた。同社は独自で施設を改修した上、スポーツ合宿所として22年度の運営開始を目指す。
かつて貸自転車事業を担ったサイクリングターミナルは、1984年建築で鉄筋コンクリート造り2階建て、延べ床面積約1500平方メートル。和室12室のほか風呂、食堂、研修室などを完備している。最大80人の宿泊を受け入れ可能だが利用減が長引く中、市は運営赤字の回復を見込めず、2014年度末で閉鎖した。
スポーツ合宿の受け皿拡充を目指す市は、隣接するスポーツハウス(1969年建築、2013年閉鎖)と一体で民間事業者に無償貸与する方針を決め、19年2月に活用を希望する事業者を公募。当初、複数の業者が関心を示したが、「採算を見込めない」などとし、応募には至らなかった。
そこで、無償貸与の対象をサイクリングターミナルに絞り、貸し付け期間も10年間から22年間に延長。老朽化が進んだスポーツハウスの解体費を市が負担することにし再公募した結果、緑豊建設1社から応募があった。
昨年12月の市議会定例会で、同社への施設の無償貸し付けが了承されたため昨年末、契約を締結した。
同社は、指定管理者を務める緑ケ丘公園運動施設(陸上、テニス、サッカー、野球、スケート)関連の合宿需要を見込む。今後、和室は洋室に改修し、トレーニング室を新設。スポーツハウスは21年度以降に解体する。
新施設は22年4月にもオープン予定で「地域のスポーツ振興に貢献したい」と同社。市スポーツ都市推進課は「市内の宿泊施設は夏の繁忙期、予約でいっぱいになることもあり、一定の需要はある」とみている。
















