国が支援策を説明 JR北の経営自立後押し 道、観光列車を無償貸与

国が支援策を説明 JR北の経営自立後押し 道、観光列車を無償貸与
国と道の支援策が示された関係者会議=23日午後、北海道庁

 第2回北海道の鉄道ネットワークに関する関係者会議が23日開かれた。道庁と国交省をオンラインで結ぶWEB会議の形で開かれ、厳しい経営環境に置かれているJR北海道に対し国が2021年度以降の支援継続、道も観光列車の無償貸与など新たな支援策を示した。

 会議には鈴木直道知事と島田修JR北海道社長、赤羽一嘉国交相と上原淳鉄道局長が参加した。国は昨年12月25日、20年度で終了するJR北海道への支援継続を表明しており、この日改めて詳細な支援策を説明し、鈴木知事も道の支援を明らかにした。

 赤羽国交相は、支援の内容について、「JR北海道にとどまらず、北海道全体の地域創生につながる画期的な踏み込んだものになる」と明言した。

 上原鉄道局長は、支援内容について(1)21年度以降30年度まで延長(2)経営安定基金の安定的な運用益確保の下支え(3)23年度までの3年間で1302億円の支援―の3点を強調。支援延長に伴い、金融機関からの資金調達への利息補給、鉄道運輸機構からの無利子借入債務の株式化、廃線跡地などの引き取りといった新たな支援を講じ、JR北海道の経営自立を後押しする考えを示した。

 一方で「黄線区(単独では維持困難な宗谷線、日高線など8線区)の維持には地域の支援が不可欠。地域においてしっかり検討いただきたい」と注文も付けた。支援の実施には、法改正が必要なことから今通常国会に関係法案を提出する。

 鈴木知事は「JR北海道の徹底した経営努力を前提に、地域が可能な限り協力・支援することが重要」と述べ、新たな利用促進拡大戦略として第三セクター北海道高速鉄道開発(札幌市)の観光列車取得に助成し、JR北海道に車両を無償貸与する。

 島田社長は「国と道の支援策の意義を重く受け止め、背水の陣で経営改善に全力で取り組む」と決意を表明した。

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