2020年度の安平町遊育講演会が23日、インターネットのオンライン会議「Zoom(ズーム)」を活用して開かれた。「NPO法人日本冒険遊び場づくり協会」で代表を務める関戸博樹氏が講師を務め、「子どもは遊ぶことで自分を形作り、人生を手作りするようになる」と遊びの重要性について話した。
関戸氏は、子どもの遊びについて「大人になる過程で、地球環境や社会の変化など時代や周囲の環境に適応し、生存していくためのカギ」と解説。「子どもの成長につながるエネルギーはそれぞれ違う。算数のドリルや大人にとってのお手伝いも、子どもにとっては遊びとして成り立つことがある。他人との物差しで比べるものではない」とし、大人が危ないと思うような行動を子どもがするのは、「挑戦、人生の幅を広げたいというメッセージでもある」と理解を求めた。
また「子どもは(自分で)地図や青写真を描いて、育ちたいように育つ。それを大人が見守ってあげることが大事」とも。「大人自身が遊び心を忘れないように」とアドバイスを送ったほか、関わり方として▽子どもがしていることを面白がる▽成り行きに付き合う▽頼まれた時だけ手伝う―といったポイントをレクチャーした。
講演会は当初、追分公民館で予定していたが、感染症対策を講じ、人が集まらない形式で行うオンラインを活用して開催した。

















