むかわ町内の自動車製造関連企業に勤める開発エンジニア加藤浩見さん(60)が、飲食を伴う場面などでの使用を想定した新型コロナウイルス感染症を予防するオリジナルのフェースシールドを製作した。近く任意団体を立ち上げ増産を図るとともに、町内の病院や高齢者施設に配布することも考えているという。
現在、一般的に使用されているフェースシールドは頭の位置で固定するタイプが多い。使用する場合に手での開け閉めが伴うため、閉め忘れて会話が弾んだ時に飛沫(ひまつ)が拡散するため、感染リスクが高まってしまう。
加藤さんはこの点に注目し、飲食物を口に運ぶ時だけ自分でシールドを上げ、その後は自重で閉じるフェースシールドを考案。プラスチックシートのパーツを組み合わせたものを眼鏡のように耳に掛けるタイプで、「飲食や話が盛り上がってしまうと、どうしても閉め忘れてしまうことがあると思う。これは自動で閉まってくれるので、飛沫防止にもなる」(加藤さん)。A4判のプラスチックシート1枚で1セット作ることができるため、費用も安価という。
現在、試作品で4セットを所持。今後は、考案したフェースシールドを普及させるための任意団体を立ち上げ、並行して地元の高校生や町民有志と製作に取り組む意向。試作品として町内の病院や高齢者施設に配布し、感想を募る計画だ。
加藤さんは「地元で作ったものを、まずは町内で使ってもらい、出てきた意見を取り入れながら、使い勝手など改良を加えていければ」と構想を語る。

















