苫小牧市議会は2021年度、ICT(情報通信技術)環境充実により、議会資料などのペーパーレス化を本格化させる。タブレット端末を活用し、省資源やコスト削減、迅速な情報共有などを推進する。年4回全戸配布してきた紙媒体の「市議会だより」は2月発行分で終了し、市議会公式ホームページ(HP)での情報発信を強化する。
ICT化は議会改革の一環。全会派で構成する議会改革検討会で議論を重ねた結果、市議会として21年度以降に議会費でタブレット端末を導入する方針を確認した。市側に21年度予算案への関連経費計上を求めている。
合わせて市議会は、ペーパーレス会議システム導入を準備中。業者からの事業提案も踏まえ、3月末までに委託業者の選考を目指す。
昨年12月の定例会で市議28人に配られた議会資料は議案や陳情、委員会報告などで1人当たり約350枚(A4判換算)に上り、中には市の幹部や報道機関向けなどに100部ほどコピーした資料もあるという。
システム導入により、議案書などの資料配布に伴う作業時間、印刷コストの削減、資料管理の効率化などが可能。市議による議会活動の発信や大規模災害で集まるのが困難な場合のリモート会議による迅速な情報共有なども想定している。
市議会だよりの発行終了は市民アンケートを踏まえ、同検討会が昨年9月に決定。「読んだことがある」との回答は65%を占めたが、年間発行経費約900万円に対し「掛かり過ぎ」などと改善を求める声も多かった。
今月19日の検討会で代替策を改めて協議し、市議会HPでの情報発信を強化することで合意。従来、HPで閲覧できなかった4常任委員会と2特別委員会の会議録検索を21年度からできるようにすることも決めた。
また、定例会ごとに議決内容や一般質問のやり取りなどをまとめた報告書を閉会後2週間以内に作成し、HPで公開する他、コミュニティーセンターなどの公共施設でも配布。市議それぞれが貸与されるタブレット端末で、会派の近況や議員活動を積極的に情報発信していくことも確認した。
















