例年にない雪不足に見舞われている安平町追分豊栄の安平山スキー場は、今季の営業スタートが大幅に遅れている。28日現在、臨時休業が続いており、今後の見通しも立っていない。関係者はまとまった降雪に期待するが、自然が相手とあってすっかり頭を抱えている。
スキー場がオープンできる目安としてコース上に必要な積雪は最低でも30センチ以上。管理する町教育委員会によると、現時点で深い箇所でも積雪は15センチ程度にとどまる。さらに27日には降雨や急激な気温の上昇により、雪がさらに解けたもようで、担当者は「まさかここに来て雨が降るとは思いもしなかった」と驚きを交えながら肩を落とす。
過去20シーズンのオープン時期を見ると、暖冬や雪不足に悩まされ、オープンが年明けにずれ込む傾向はあるが、ほとんどが1月中旬に開業していた。だが、2017年度と昨年度は少雪に気温の上昇、さらには降雨にも見舞われてコースの雪は深刻な状況となり、営業開始は1月27日とここ数年で最も遅かった。
ただ、今季に限ってはこれをさらに上回り、いまだ見通しすら立たない異常事態。1月にオープンができないとなると、00年以降では初めてで、同スキー場の関係者も「過去にもなかったのでは」と首をかしげる。
日本気象協会によると、町内では29日から30日の未明にかけて雪の予報。関係者は「何とか2月に入るまでにはオープンを」としているが、やきもきする状況はまだ続きそうだ。

















