性の多様性理解を、市が職員向けにガイドライン作成 来月からHPで公開「市民も活用を」

性の多様性理解を、市が職員向けにガイドライン作成
来月からHPで公開「市民も活用を」

 苫小牧市は、職員が性の多様性を正しく理解して業務に当たるための指針、サポートガイドラインを作成した。「パートナーは異性」「生まれつきの性別と自認する性別は同じ」といった思い込みや固定観念を持たずに対応できるよう、場面別に具体的な方法を紹介している。ガイドラインは昨年12月に運用を始め、2月1日からはホームぺージ(HP)上で公開して市民にも活用を呼び掛ける。

 「苫小牧市職員のための性の多様性を知り行動するためのサポートガイドライン」は、(1)多様な性の基礎知識(2)市民への対応(3)職場での対応(4)相談窓口―の4項目で構成されている。

 (1)の基礎知識では、同性愛者や両性愛者、生まれつきの性別と自認する性別が異なる人のほか、他者に性的関心が向かない人や性別を決めたくない人など多様な性があることを解説。性的少数者は人口の8~10%程度いると推計されることから、自分の周りにも当事者がいるという意識を持つよう呼び掛けている。

 (2)市民への対応では、性的指向や性自認の多様性に配慮した方法を場面別に示した。例えば、窓口で保険証や戸籍抄本を提示された場合、記載された性別と、相手の外見や声から推測される性別が必ず一致する―という概念をなくすよう明記。書類を確認する際も、周りに氏名や性別が分からないように、指を差しながら「この書類で間違いありませんか」などと尋ねるよう例示している。

 また、各種申請書や公的証明書類の性別欄について、法的に義務付けられたものや事務手続き上必要な場合を除き削除できないかを検討するよう促した。性別欄を設ける場合でも、男女を選択するだけではなく、自認する性別を記入する形式にするなどの配慮も求めている。

 性の多様性に関するガイドラインを持つ自治体は道内でも少なく、胆振管内(4市7町)では初めて。市はさまざまな人の考えを反映させるため、昨年の2月と6月に開かれた市男女平等参画審議会で骨子案を示し、委員らに意見を求めた。8月には職員からも意見を集め、12月中旬に運用をスタートさせた。

 市協働・男女平等同参画室の吉井ひかるさんは「100%の正解を示すものではなく、市民一人ひとりに寄り添った対応を心掛ける上での道しるべのような存在」と説明。HP上の公開について「市職員だけではなく、多くの人にとって役立つ内容となっている。ぜひ皆さんにも活用してもらいたい」と呼び掛けている。問い合わせは同室 電話0144(84)4052。

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