一般社団法人白老青年会議所(白老JC、会員数20人)の2021年度理事長=任期1~12月=に、前専務理事の笠井雄太郎氏(32)が就任した。人口減少の進展など先行き不透明感が増す時代の中で、地元青年経済人の組織としてまちづくりにどう関わるか、考えを聞いた。
―今年1年の白老JCの活動方針は。
「学びによる豊かなまちの創造―を基本理念とし、考える力の鍛錬を基軸とした会員の能力開発、学びの機会の充実による社会開発、学びを愛するリーダーの育成、多様性のある組織の確立―の4点を基本方針に活動していく。常に学び、考える力を培い続けることを重視していきたい。青年会議所は、社会貢献を手段とした学びの場―と考えている。青年経済人として企業経営などの勉強の場だけでなく、社会貢献を通じてさまざまな人に出会い、見識を高めることは人としての幅も広がる。変化が激しく、先行き不透明な社会情勢に向き合い、白老町をより良くするためにも学びを大切にしていきたい」
―まちづくりにどう関わるか。
「住みよいまちを実現するには、地域で暮らす人々の学びを促すことが大切だと思う。少子高齢化や人口減少といった問題を単に憂えるのでなく、これからのまちのありようを自ら考え、行動する力を培うためにも地域住民の学びの機会を充実させることが重要だ。生涯学習を通じて人生100年の長寿命化社会を豊かにしたり、既成・固定概念に縛られず、地域社会の課題を解決したりする力を身に付ける。そうした人づくりが、豊かなまちの創造につながる。人々がみんな学びによって成長すれば、明るい未来を切り開ける。行政に支援の政策提案を行いたいし、JCの事業として子どもたちが芸術文化に触れる企画なども考えたい」
―コロナ禍の中でJC活動をどう進めるか。
「新型コロナウイルスの影響で昨年、さまざまな取り組みがストップしたが、これからの社会を考える契機にもなった。定例会はオンラインで行い、講演会もネット配信で実施した。生活様式と経済活動を大きく変えた新型コロナの出現は、テレワークをはじめ情報通信技術社会を後押ししたとも言え、白老JCの会議も引き続きオンラインのほか、時に対面方式も取り入れながら対応したい。コロナ禍という厳しい情勢にあるが、職業や役職などに関係なく、さまざまな人にJC活動に関わってもらい、多様性のある組織を目指したい」
プロフィル
白老町出身。苫小牧工業高等専門学校卒業後、家業の生花店を継ぐため、花の専門学校で学ぶ。現在、同町萩野のフラワーショップ大昭和園芸営業部長。2014年、白老JC入会。

















