厚真町の厚南中学校(石田憲一校長)は1日、上厚真小学校の6年生向けに中学校のことを伝える会を生徒会主体で開いた。4月に同校に入学を予定している16人が、中学生から「生の声」を聞き、入学後のイメージを膨らませた。
「中1ギャップ解消」などを後押ししようと、厚南中と上厚真小が連携し、昨年度から複数回行っている体験入学の一環。これまでは教員が中心となって授業や学校説明を担当してきたが、今回は生徒が寸劇や座談会を通して小学生と直接交流した。
生徒たちは学年ごとに学校祭といった行事をはじめ、部活動や委員会活動、責任を持った行動やあいさつの部分などで、小学校と中学校の違いについて寸劇で笑いを誘いながら紹介。7グループに分かれての座談会も行い、移動教室や学校独自の取り組みなどで意見を交わした。
上厚真小の小向彩さん(12)は「中学生活に不安もあったけど、話を聞いてちゃんと見通しを持って入学できると感じた。あいさつは小学校と違ってしっかりしていていいなと思ったので、協力していけたら」と手応えを語った。
厚南中生徒会長の小向凌さん(14)=2年=は「自分たちが小学生の頃とは違う新鮮な感じがして、改めて『先輩になるんだな』と思った。部活動や委員会のことも事前に紹介できたので、イメージを持って入ってきてくれたらスムーズになじんでいけるのでは」と期待していた。

















