むかわ町議会は4日、臨時会を開き、新型コロナウイルス感染拡大に対応する町民支援の一連の事業費を盛り込んだ2020年度一般会計補正予算案を原案通り可決した。
町によると、町内の医療機関や福祉事業所、高齢者施設といった事業所に対し、引き続き安定したサービスを提供するため、感染対策強化として備品購入や環境整備、職員研修の実施費、PCR検査を含む検査費用などに係る強化対策費を計上。支給額は職員数によって区分(5人未満の場合1人当たり3万円)され、町では10事業者で計762万円を充てる。
このほか、認定こども園や保育所、放課後こどもセンターの児童福祉施設の従事者に対し、ねぎらいを込めた慰労金として1人当たり5万円を3月末までに給付。また自治体に配分されるコロナウイルスのワクチン接種に備え、住民に速やかな接種を行うための整備費用として616万円も盛り込んだ。
また、年末年始の団体行事等が中止となり、経営に影響を受ける飲食店に対して町独自に緊急的措置として1事業者20万円を支給する。鵡川・穂別両地区合わせて51事業者を想定している。
町は、いまだ収束の兆しが見えないコロナ対策として「今後も直面する危機に立ち向かいながら、十分な町民へのサポートを続ける必要があり、緊急支援、強化支援に経費を計上していく」と説明した。
今回の補正に伴い、今年度一般会計は歳入歳出に約1億1600万円を追加し、総額はおよそ123億4800万円となった。

















