映画雑誌「キネマ旬報」の第94回「キネマ旬報ベスト・テン」の発表と表彰式が4日、東京都内で開催(ライブ配信)され、浦河町出身の映画監督、田中光敏さん(62)の監督作品「天外者(てんがらもん)」が、読者選出日本映画ベスト・テンで第1位となり、監督自身も読者選出の日本映画監督賞を受賞した。
天外者は亡くなった三浦春馬さんが主演。幕末から明治初期を生きた薩摩藩士で実業家の五代友厚(1836~85年)が坂本龍馬など仲間たちと共に激動の時代に未来を見据えて奮闘する姿を描いた青春群像劇。2019年に製作したが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で公開時期が延び、昨年暮れに全国で劇場公開された。
表彰式で田中監督は「大学生の時から読んでいた『キネマ旬報』という権威ある雑誌でこのような賞を頂き感謝します」とコメントした。
田中監督は現在、襟裳岬の苦難の緑化事業を題材にした劇場映画「北の流氷(仮題)」の製作に向け準備を進めている。来年クランクインし、23年の劇場公開を予定する。映画に関係するえりも、浦河、様似、十勝管内広尾町の4町が資金面を含め全面協力している。

















