苫小牧市の公式キャラクター「とまチョップ」が今年8月22日で、生誕10周年を迎える。地元中学生の発案から誕生し、市の「観光大使」や「副市鳥(ふくしちょう)」として、市内外のイベントに出演し、まちのPRに貢献している。新型コロナウイルスの流行で活躍の機会は減っているが、SNS(インターネット交流サイト)などを通じて精力的に活動中。独特の愛らしい風貌などから根強い人気を誇っている。今年はそんなとまチョップの節目を祝う記念事業も計画されている。
とまチョップ誕生のきっかけは、2010年に苫小牧緑陵中学校の生徒が模擬市長選挙で掲げたキャラクターを使ったまちおこしのマニフェスト(選挙公約)だった。これに着目した市教育委員会が11年1月、「苫キャラをつくろう」と銘打った子ども会議を開催し、市の鳥、貝、木の花であるハクチョウ、ホッキ貝、ハスカップのイメージを盛り込んだ原案を考えて市長に提案。市民投票を経て、現在のとまチョップのひな型が選ばれた。同年8月にお披露目された。
その後の活躍は目覚ましく、全国のご当地キャラクターの人気投票「ゆるキャラグランプリ」(20年に終了)では、初登場の12年に道内1位(全国14位)。全国放送のテレビ番組やCMにも出演した。観光大使(12年)、副市鳥(16年)に就任すると、年間200件前後のイベント出演依頼を可能な限りこなし、ニュージーランド・ネーピア市で15年に開かれた苫小牧市との姉妹都市締結35周年記念行事にも駆け付けた。
17年には、全国から100体超のご当地キャラクターを苫小牧に迎えた「ふれんどフェスティバル」のホスト役を担った。同フェスは期間中に延べ約8万人が来場する盛況ぶりで、「もう一度やってほしい―というファンの声は多い」(市まちづくり推進課)。
20年度はコロナ禍で、イベント出演依頼こそ3日時点で48件にとどまっているが「マスクにとまチョップの絵柄を入れたい」といった商品化申請は前年度比20件増の75件に上っている。苫小牧観光協会が販売するとまチョップグッズは現在、文房具、キーホルダーやタオルなど計46種類、100品目。同協会の藤岡照宏専務理事は「ファンは道外にも多く、新しいグッズが出るのを楽しみにしている人もいる」と話す。
イベントでの露出機会が減る中、今年は全国から約180枚の年賀状がとまチョップに届き、「今年は会いたい」といったメッセージが多く添えられていたという。そんなファンの声に応え、1日から公式ツイッターを開設し、小まめな情報発信を展開中。5日までにフォロワー数が900件を超えた。
生誕10周年を節目に、苫小牧の顔として一層の活躍が期待されるとまチョップ。同課の担当者は「ふれんどフェスティバルのような大イベントは難しいが、記念事業を計画している」と言う。
プロフィール
8月22日生まれ。白鳥がモチーフで、ハナショウブの尻尾、ハスカップの首飾り、ホッキ貝の帽子をかぶる苫小牧の特徴が詰まったキャラクター。性別は不明。年齢は5歳くらい。好物はホッキライスバーガー。将来の夢は、市長になること。



















