白老町主催の2020年度下半期アイヌ手工芸担い手養成講座の修了式が6日、町総合保健福祉センターで開かれた。1月から全4回の講座でアイヌ文様刺しゅうなどを学んだ人たちに修了証が授与された。
講座は、ウポポイを生かした観光のまちづくりを下支えする人材育成の事業。アイヌ文化を取り入れた手工芸品の製作に携わる人を増やすため、18年度、19年度に続き今年度も開催した。
今回は町内外の30代から70代の計60人が受講。地元の手工芸家岡田育子さん(刺しゅう初級・上級コース)と、河岸麗子さん(編み方コース)の指導で、アイヌ文様を施した布のコースターなどや、アイヌ民族の刀掛け帯「エムシアッ」を編む技法でストラップも作った。
修了式で町経済振興課の冨川英孝課長が「今回の学びが白老のアイヌ文化振興につながることを期待したい」と述べ、受講者一人ひとりに修了証を手渡した。受講者の作品は18日から、しらおいイオル事務所チキサニ(末広町)で展示される予定。

















